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UCCが考えるサステナブルなコーヒーとは? – 新ブランド「ORIGIN BLACK」発売 | マイナビニュース

UCC上島珈琲は、ブラック無糖タイプのリキャップ缶の新ブランド「ORIGIN BLACK」を立ち上げ、「UCC ORIGIN BLACK ブルーマウンテン モカ リキャップ缶 275g」を5月17日より期間限定で発売する。

同商品は、リキャップ缶のプレミアムラインであり、かつサステナビリティにも配慮した商品だという。発売にあたり、新ブランドとUCCのSDGsの取り組みに関する発表会がオンラインで実施された。

産地にこだわったブラック無糖「ORIGIN BLACK」

新ブランド「ORIGIN BLACK」は、コロナ禍の影響を受けて自宅でレギュラーコーヒーの飲用機会が増えるなか、「味」「香り」へのこだわりが強まる消費者ニーズを背景に立ち上げられたという。産地(原料)・焙煎・抽出とコーヒー専業メーカーのUCCの強みを活かし、徹底的に品質にこだわったことを訴求して缶コーヒーの付加価値を再強化する狙いがある。

新ブランドの最初の商品となる「UCC ORIGIN BLACK ブルーマウンテン モカ リキャップ缶 275g」は、最高級プレミアムコーヒーとして、希少性とバランスのとれた味わいのブルーマウンテンコーヒーと、コーヒー発祥の地とされるエチオピアのモカ ベレテ・ゲラ産コーヒーを、通常品の1.2倍使用している。

2種類の豆の個性を最大限に引き出すため、焙煎は各コーヒー豆に適した焙煎度で別々に焙煎したのちにブレンドする「単品焙煎」を採用。ブルーマウンテンは浅炒りで上質なキレを、モカは中炒りでフルーティーかつ爽やかなコクを引き出した。また天然水100%を用いて、2つの温度帯(高温・中温)の順で抽出することにより、雑味を抑え、レギュラーコーヒーユーザーも満足する「贅沢なコク」「上質なキレ」を実現している。

パッケージは、エチオピアを想起させるアフリカン・エスニックのデザインを基調に、完熟した真っ赤なコーヒーチェリーをアクセントに使用。シンプルで高級感溢れるデザインに仕上げている。

「カップから農園まで」UCCのコーヒーが作る循環型社会

また発表会では、UCC上島珈琲 農業調査室 室長の中平尚己氏と、同社マーケティング本部 飲料マーケティング部 飲料ブランドカレントチーム チームマネージャーの紙谷雄志氏によるトークセッションも行われた。

中平氏は、コーヒーの歴史や品質の調査研究、直営農園の管理・メンテナンス、途上国の農業支援やを行い、スペシャルティーコーヒー品評会の国際審査員も務めている。

今回「UCC ORIGIN BLACK ブルーマウンテン モカ」でジャマイカのブルーマウンテンコーヒーとエチオピアのベレテ・ゲラ産のコーヒーを採用した背景として、紙谷氏はこう語る。

「新ブランドのコンセプトは、”特別な豆の特別なブラック”です。原料選定もUCCらしいもの、そして背景のルーツやストーリー、起源なども含めて選定しています。今年40周年を迎えるUCCの自社農園と関わりのあるブルーマウンテンと、SDGsの観点から、JICA国際協力機構の森林保全プロジェクトを通して安定的に収穫できるようになったベレテ・ゲラ産の豆を採用しました」

「UCCでは、グループサステナブルビジョンとして、生産国との協業、コーヒーの価値創造、環境活動、責任ある事業活動という4つの重点項目を設定しています。生産国の抱える問題を解決し、質の良いコーヒーを調達・マーケットに流通させ、美味しいコーヒーを消費者に届けることで経済のループを作り、循環型社会の実現に貢献していきます」と中平氏。

サステナブルな社会を実現するためには、多くの方が参画することが必要だ。UCCはその手段として、コーヒーという農産物に大きな可能性を見出しているという。

また、UCCでは「カップから農園まで」というテーマを掲げ、一貫したコーヒー関連事業を展開している。美味しいコーヒーを提供するには、製造技術の研究発展やマーケティングだけではなく、調達や流通、さらに産地でのコーヒー栽培までこだわる必要がある、という理念だ。

「生産者の方は良いものを作ることは得意でも、それが消費者が求めているものと同じとは限りません。そうすると流通が回らず、経済としてのループがつながりません。『カップから農園まで』は、そこを一気通貫する取り組みです」と中平氏は解説した。

この取り組みにおいて「コーヒーの栽培」は欠かせないところだが、UCCは1981年、世界最高級のブルーマウンテンコーヒーを日本に安定供給するため、ジャマイカのブルーマウンテンエリアに「UCCブルーマウンテンコーヒー直営農園」を開設した。直営の農園経営は日本のコーヒー業界では初だった。しかし、干ばつやハリケーンと言った自然災害や、現地のパートナーとの文化の違いによる摩擦など、農園経営は一筋縄でいかなかったという。

「現地のパートナーから学んで現地の様子を知り、木のせん定や土壌の改良・育苗など日本の農業を転用したり、互いの長所や短所を改善しあえる関係性を構築していきました」と中平氏は当時の苦労を振り返る。

日本の消費者へのマーケティングに力を入れて、ブルーマウンテンのファンを増やすことも行った。その結果、現地への供給と需要がスパイラルアップし、生産国の経済発展にも貢献できたという。なおモチベーションをアップするための品評会を実施するなど、ブルーマウンテンでの取り組みは現在も続いている。

また「UCC ORIGIN BLACK ブルーマウンテン モカ」で採用されたもうひとつのコーヒー豆にも注目したい。エチオピアのベレテ・ゲラ地区の森に自生する、アラビカ種本来の味わいが残り香り豊かな野生のコーヒー(ワイルドコーヒー)だ。

これはJICA国際協力機構の「エチオピア ベレテ・ゲラ・フォレスト森林保全プロジェクト」を通じて栽培されたコーヒー豆だという。UCCでは2011年から同プロジェクトに参画している。

エチオピアはコーヒー発祥の地で、今もなおコーヒーの原生林が残っている。しかし現金収入を得るために木を伐採し、環境破壊が懸念されていた。UCCでは森林を守りつつ生産者が生計を立てられるよう、コーヒー栽培の技術指導や、品質向上、品評会の開催などを実施している。

UCCでは、コーヒーを通してSDGsのNo.1「貧困をなくそう」、No.8「働きがいも経済成長も」、No.13「気候変動に具体的な対策を」、No.15「陸の豊かさも守ろう」、No.17「パートナーシップで目標を達成しよう」の達成に貢献できる取り組みを、今後も行っていくという。

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