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宝石のように煌くゴージャスな印象の「Palit GeForce RTX 3070 GameRock」を試す(Impress Watch)

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 以前に「GeForce RTX 3070 JetStream OC」というモデルのレビューをお届けしたのだが、JetStream OCがどちらかと言えばオーバークロッカー向けの製品であるのに対し、GeForce RTX 3070 GameRockは派手なRGB LEDにより魅せるPCを自作したユーザー向けの製品となっている。

 現行のGameRockシリーズは、GeForce RTX 3090/3080/3070で展開されているのだが、2つのバリエーションがあり、「OC」が付く上位モデルはファクトリーオーバークロックが設定されている。このうち3070モデルは1,845MHzという高いBoostクロックが設定されている。これはJetStream OCの1,815MHzをも上回り、同社の3070ラインナップ中で最も高速。一方で今回送られたきたサンプルは非オーバークロック版で、リファレンスと同じ1,725MHzという設定だ。今回は主に冷却性と、RGBライティングを見ていきたい。

■ 2.7スロット占有の大型冷却機構。手にした時の満足度高し

 GeForce RTX 3070 GameRockのパッケージはホワイトをベースに、虹色に反射するインクを使って模様や文字が印刷されているなど、JetStream OCと比べて高級感は漂う。一方で付属品はPCI Express 6ピン×2を8ピンに変換するケーブルが1本、マザーボードのARGB制御と同期するためのケーブル1本、そしてマニュアル、2021年のカレンダーのみと、あっさりしている。コストパフォーマンスを追求する同社の姿勢は上位モデルでも変わらない。

 しかし本体の作りは非常に高級感があり、実用志向で質実剛健とも言えるJetStreamとは一線を画する。クーラーカバー表面の大半は、天然の宝石のように起伏に富んだ透明な素材で作られていて、ヘアライン入りダークシルバーの金属フレームやバックプレートも質感が良い。手にした時の満足度はかなりのものだ。

 本体サイズは136×304×60mm(幅×奥行き×高さ)とかなり大きめで、2.7スロットを専有する。TDPが250Wと高いため、冷却機構は大きいに越したことはない。ファンはJetStreamが2基であったのに対し、3基に増えている。口径は10cmから9cmに縮小しているが、IP5X防塵で振動を抑えたデュアルボールベアリングの「TurboFan 3.0」である点は同じだ。

 基板は3070としては短いものとなっており、このためPCI Express 8ピン電源×2の位置もカード中央に来ている。せっかくの美しいカードなのに、配線邪魔に感じられることもあるだろうから、美しく魅せるPCを組みたい場合は配線を工夫したい。

 ちなみに基板のみならず、4本のヒートパイプを使ったヒートシンクやビデオメモリ/VRM用放熱プレート、バックプレートを含めて、JetStream OCとほとんど共通だと見られる。違いはファンと表面の装飾、それと設定クロック程度だ。この辺りはデザインの好みと性能とお財布との相談……ということになる。

 なお、下位のGeForce RTX 3070 GamingProシリーズだけはこの2モデルとは異なる基板を採用しており、ファンも小さいため、カードの幅136はmmから112mmに抑えられている。搭載するケースの幅によっては、こちらの方が取り回しやすいだろう。

 仕様だが、GPU-Zで確認したところ、シェーダー数は5,888基、ビデオメモリはGDDR6、バス幅は256bit、容量は8,192MB、ベースクロックは1,500MHz、Boostクロックは1,725MHzと、リファレンス公称値どおりだった。

■ 派手なイルミネーションは縦置き前提?

 それでは注目のイルミネーションについて見ていく。本機のイルミネーションは「GEFORCE RTX GameRock」と書かれた側面と、クーラーを覆うクリスタルのようなカバー全体に広がっている。光はかなりうまく全体に拡散している印象で、LEDが点で光っているということはなかった。

 ただ一般的なPCケースでは装着時に側面だけが見えるので、本製品の肝である部分が見えなくなってしまう。特徴を最大限に活かすなら、PCI Expressライザーケーブルでマザーボードのスロットから延長、縦置きにするしかないだろう。

 発光の設定などは、同社が配布しているユーティリティ「Thunder Master」から行なう。ちなみにこのユーティリティでは発光のみならず、オーバークロックやファン回転速度の調整、電圧や消費電力といった情報のリアルタイムモニタリングが可能だ。

 選べる発光パターンはデフォルトが「ループ」という、カラフルな色が流れるよう表示されるエフェクト。そのほかは、GPU温度に沿って変化させられる「GPU温度」、単色表示の「固定」、全体の色が順に変わっていく「虹」、明滅をゆっくり繰り返す「呼吸」、単色が流れる「ストロボ」、マザーボードのユーティリティと同期させる「ARGB Sync」の計7種類だ。ちなみに、ARGB Sync利用の際は、添付のケーブルをマザーボードのARGB LED制御用コネクタに接続する必要がある。

 カバーの光り方も含めて鮮やかさがあり、ゴージャスな印象を与えられたのだが、ファンの羽が光らないため穴に見えてしまうのがやや残念だ。おそらくLEDの位置の関係などから、アドレサブルに光らせるのが難しかったということだろう。このあたりは次期モデルに期待したい。

■ GeForce RTX 3070としては平均的な性能。放熱性は優秀でおすすめは「BIOS 2」設定

 本製品はファクトリーオーバークロックがなされていないモデルのため、ベンチマークは参考程度に3DMarkを一通り回してみた。CPUはCore i9-10900K、メモリはDDR4-2666 32GB、マザーボードはC9Z490-PGW、SSDはNVMe接続の512GBモデル、OSはWindows 10 Pro、室温は27℃といった環境である。結果としてGeForce RTX 3070らしい標準的なスコアが得られた。

 ただファクトリーオーバークロックこそなされていないものの、デフォルトで設定されている「BIOS 1」の消費電力上限は、NVIDIAのリファレンスを上回る250Wに設定されていた。このためゲームプレイ中の動作クロックは1,900MHz前後とかなり高い状態を維持していた。上記の3DMarkの結果はBIOS 1での結果である。

 今回用意した編集部のテスト環境では、ケースにCooler Masterの「MasterBox Q500L」という、ATXとしては画期的な小ささを実現したケースに収めたのだが、ベンチの際にビデオカードの温度は70℃とかなりおとなしめだった。ファンは2,200rpmで、騒音はややするものの、気になるというほどでもない。一般ユーザーがより大きいケースを採用し、通気性を工夫すれば、ここまでファンの回転数は上がらないだろう。2.7スロット消費する大型クーラーはやはり立派だ。

 一方、基板裏のスライドスイッチで設定できる「BIOS 2」の設定では、消費電力上限はリファレンスの220Wに設定され、実際の動作クロックは1,845MHz前後となる。一方でファンの回転速度は1,700rpm未満となり、温度は75℃前後にやや上昇するものの、騒音はまったくと言っていいほど気にならなかった。

 NVIDIA公式仕様によれば、GPU最高温度は93℃で、ユーティリティで設定されている温度も83℃とされているため、かなり余裕がある。GameRockに搭載された冷却機構はかなり優秀だと言っていいだろう。腕に自信のあるユーザーなら、もう少しクロックを高めに設定したり、ファンの速度を落としたりと設定を突き詰められるだろう。とは言え、GeForce RTX 3070の性能でもう十分というユーザーは、より静音なBIOS 2に設定して常用することをおすすめしたい。

■ 6月は潤沢に出回ることに期待

 実はレビューにあたってPalitから「このあとしばらくはGeForce RTX 3070の供給量を重点的に改善したい」という連絡があった。さすがに初出時の価格で提供することは難しいようだが、少なくともまったく入手できないという状況は改善されるという。

 GeForce RTX 3070は、3080や3090といった上位モデルほど性能を追求したものではないのだが、それでも1世代前のウルトラハイエンドに当たるGeForce RTX 2080 Ti並みの性能を実現していて、4K解像度にこだわらなければ、最新のほとんどのゲームを最高の画質設定でプレイできる。

 今回はGameRockという派手なモデルをレビューしたが、ここまでイルミネーションはいらないというユーザー向けに、GamingProシリーズやJetStream OCシリーズも用意されているので、そちらを選ぶという手もあるだろう。ちなみにPC Watchでは、Palitより提供して頂いた「GeForce RTX 3070 GamingPro」のプレゼント企画も実施中なので、RTX 3070の性能を手にしたいユーザーは応募も検討してほしい。

PC Watch,劉 尭

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