異文化についての見解を拡げる最適の場

歴史の教科書でお馴染みの古代オリエント美術の至宝

人面有翼雄牛像

フランス人文化領事館のポール・エミール・ボッタが、アッシリアで発掘された作品(写真の人面有翼雄牛像をはじめとする歴史的価値の高い美術品)を「アッシリア美術館」として公開したことをきっかけとして、ルーヴル美術館に古代オリエント部門が誕生しました(1847年)。

1877年には別のフランス人外交官のもと、テルローという古代ギルスの遺跡でシュメール文明の遺跡を発見し、新たに「コンドルの石碑」などが所蔵品に加わり、1881年にはそれらのコレクションのために、特別な展示室が設けられました。

その後も、ペルシア帝国の中心地スーサでダレイオス宮殿が発見され、「ダレイオスの射手」と「」ダイレイオス1世宮殿、謁見の間の柱頭」などが同館を飾ることになりました。

宮殿の装飾性の高い柱や中庭などは、エジプトやバビロニアの影響を受けており、ダレイオスの宮殿が、征服した民族の様々な文化を受け入れて融合するペルシア文化特有のスタイルの特徴だったことがうかがえます。

その後、フランスはイランから発掘の独占権とスーサで発見された出土品の所有権を取得することなり、現在は1897~1927年の間に出土された全ての品がルーヴルに所蔵されています。こうしてルーヴルに世界最大の古代オリエントのコレクションが誕生することになったのです。1933年からは、巨大都市マリの発掘に着手、さらにシリア沿岸の港町で貿易が盛んだったウガリット、ビブロスという発掘場からの成果もルーヴルにもたらされています。

古代オリエント美術は、大きく分けてメソポタミア、イラン、近東の3つの部門からなっており、メソポタミア部門には中学の教科書で必ず習う”目には目を、歯には歯を”で有名な「ハムラビ法典碑」をはじめ、「ナラシンの戦勝碑」、「監督官エビ・イクの像」などに出会えます。